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ものづくりブログ~製造・技術~

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【動画つき】「はんだ付け」とは…!?基礎からコツまで紹介!実は奥が深かった…!

2021-12-09
こんにちは、担当Fです!
前回の投稿から間が空いてしまいました(;´Д`)スミマセン

久々のブログですが・・・
今回は、製造密着 第2弾

はんだ付けについて取材してきました!
ものづくりの基礎ながら、奥が深かったです・・・!

はんだ付けとは?
はんだ はんだごて
はんだ(左)と、はんだごて(右)
"はんだ"を使って、金属と金属をくっつける作業のことです!
"はんだごて"の先端はとても熱くなっていて、その熱で"はんだ"を接合部分に溶かし込みます。

金属の表面には、分子レベルで見ると「すき間」があります。
溶かし込んだ"はんだ"が表面の「すき間」に入っていくことで、合金となります!
接合する2つの金属両方の、表面の「すき間」に”はんだ”が入り込んで、冷えて固まる(合金になる)・・・
これで、はんだ付けが完了します!
はんだ付け イメージ
↑「はんだ付け」完了のイメージ
ただし!

金属が冷たい状態だと、はんだは「すき間」に入り込む前に冷えて固まってしまいます。
これだと、はんだ付けは上手くできません。

金属と接しても、はんだが溶けた状態でないといけないため、
「2つの金属両方も、温める必要がある」
というのがポイントです!(`・ω・´)


※金属の温度が低く、はんだがすき間へ上手く入り込めないと、接合しても取れてしまったり、発火など事故の危険があるため要注意!



実際の現場へ・・・!
早速、製造現場です!
またしてもNさんにご協力いただきました…(*´▽`*)(ありがとうございます!)

今回はんだ付けで接合するのは、
写真の ①黒と赤の電線 ②黒い部品(サーキットプロテクタと言います!) の2つの部品です!
はんだ付けを、動画で見てみましょう!(※音無し)


・・・いかがでしたでしょうか!

動画内のNさんは、いきなり電線と部品をはんだ付けするのでなく、
まず、電線と部品両方に"はんだ"だけを付けていましたね!(゜.゜)

実は、この工程が大切!
特に、「電線に」あらかじめ"はんだ"を付けておくことははんだメッキと言い、よく使われる手法なんです(`・ω・´)


なぜ、工程が必要なの・・・?
どうして一気にはんだ付けしないのか、
その謎には「電線も部品も、温めないといけない」という条件がかかわっています!(゜o゜)

はんだ付けするためには、”はんだ”が、接合する金属の表面の「すき間」に入り込む必要があるんでしたね!
”はんだ”が冷えて固まらないようにするため、金属も温めないといけないのでした。

電線は温まりやすいのですが、部品には温まりにくいものが多いです(>_<)
そのため、素のままの電線と部品を一気にはんだ付けしようとすると、電線が先に温まったとしても部品が温まるまで待たないと、はんだ付けできません…
そうすると、電線は温まりすぎる状態になってしまいます(>_<)
電線は被覆で覆われているため、あまり温めすぎると、熱で被覆が溶けてしまうのです・・・!

☆先にはんだを付けていたのは、これを防ぐためだったのです!☆
つまり・・・
はんだ付け
電線、部品、それぞれの金属表面の「すき間」に、あらかじめ”はんだ”を流し入れておく!
あとは、はんだ同士を温めて、くっついたらOK!
これなら「温めすぎ」が起こらなくて済みますね(^_-)-☆

Nさんは言います。
「短時間ではんだ付けができるから、綺麗な仕上がりになる」

はんだ付け1つとっても、そこにはテクニックが隠されているのでした…!


(はんだ付けを体験してきました!ブログはこちら!
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